先ずは、私が渡ってみます。
はっきりと言えることは、この橋にしても、トンネル(暗渠)にしても、人間が通る為に作った構造物ではありません。
端出場・水力発電所に、水を送る為に出来た水路と言う構造物なのです。
人間は、点検・保守の為に、側道を通る従の立場になります。
渡った後、改めて見てみると、よく渡ったナ !! と思いました。
鉄骨の強度は、まだ大丈夫だと思いますが、谷が深い !!
落ちなくて、ヨカッタ ・・・
2回目、再び貯水池から来た時は、引き返しました。
3回目、東平から来た時は、渡るのをためらい、トタン小屋から、斜面を這い上がり、上部鉄道跡に、エスケープしました。
そうだと思います。
一度、渡れば、武勇伝も出来たので、もう結構です。 でも、また機会が在れば、渡るかも ・・・
崩壊鉄橋を渡って少し行くと、トタン小屋が現れます。13:55
11月、紅葉が、綺麗です
斜めに、カスガイがある。この辺りは、昔から、地盤が弱いところだったのでしょう。 この先、谷側の水路が、倒壊していました。
手前が、ズレています。修復されない遺跡はこういう事の繰り返しで、消滅する運命です。
分かりにくいかもしれませんが、ここは、鉄橋に大岩が乗っかっています。
大岩の重さは、100tを超えていると思います。 しかし、通行は、山側を通れば、問題ありませんでした。
大岩の2−30m上には、そのうち落ちてくるだろう大岩が、2個 確認できます。
大雨の後は、要注意です。
また、今でも使えそうな水路が、現れる。暗渠の時は、大抵は、谷側に、保守路が有ります。
この、迂回路を通る時の、注意点。
東平の第三通洞は、標高744m
石ヶ山丈・貯水場は、第四通洞156m−端出場発電所23m+落差596m=729m
ですので、東平から、距離2300mで、高低差15mですから、1/150の傾斜で、ほぼ水平と言ってよいと思います。
(住友別子鉱山鉄道史を見ると、「石ヶ山丈・停車場」が、1/120ですから、駅よりも、水平に近いです。)
迂回する時は、暗渠の入口と出口はほぼ、水平と思って歩くと間違いないと思います。
(ちなみに、上部鉄道は、1/18と、随分傾斜があります。水洗便所等の下水は、3%と言われています)
迂回路を、登れば、下る。下れば、登る。暗渠の、入口と出口の高低差は、ほぼ無いと思って歩いて下さい。
谷が、深くなければ、鉄骨の上を歩きます。
時には、左の様にヤブいてる所もあります。 でも、東平を目指して進みます。
最後の、難関の橋
通れるか? 足元の木々は、昭和45年に使われなくなって40年余り経っています。朽ちてきています。
もしもの時の為に、鉄骨を抱えるようにして、渡りました。 S氏は、山側にエスケープ。おかげで、右の写真が撮れました。
鉄骨は、まだ大丈夫のようですが、ここも、何年か後には、通れないかもしれません。
橋を渡ってすぐ、最後の暗渠があります。
この先、東平まで、導水路は、現れません。 ここから、東平に、第三通洞の途中まで、そして、山の南の、日浦まで。
お日様に、当たる事は無いと思います。 15:06
昔の、東平の図面を、見てみると第3通洞入口を少し入ったところに、合流しているラインがあります。(青色にて、私が着色)
これが、道水路だと思います。
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鉄塔巡視路になる。ここからは、普通の山道。
丸太を渡しただけの橋。
東平の、変電所下に到着。 15:34 約3時間掛かりました。
同行した、S氏のページが完成しました。詳しく紹介されています。 特に、初公開の、導水路マップは、秀逸です。
こちらから