星越トンネル(住友別子鉱山鉄道・下部線)

 (北口)
 
 海抜1000mを超える山中を走っていた、上部鉄道には、鉄道部分には、トンネルが無い。
しかし、同じ明治26年開通の、下部鉄道には、4つのトンネルがある。 中尾トンネル・車屋トンネル・物言嶽トンネル

 そして、開通当時、星越山は、急勾配で、鉱車を引いた列車が登りきれず、立往生し、やむなく”滝の宮”あたりに
半分を切り離しておいて、山を越し、又引き返して残りを引いていった。  との、話も残されているのが、ここ。
これを打開するために明治37年「星越トンネル」が掘られた。 設計は、小川東吾である。

 

 北口は、一般道路から、問題なく軌道に入れる。 軌道内の空地には、家庭菜園らしき物も、存在しています。

  (トンネル内部)

 産業遺産に、相応しい総煉瓦作り。 見事 !!

  (南口)
南口は、普通の感覚の、人は、入れない様に、ガードされています。
鉱水路が、有りますので線路跡を見失うことは、ありません。
廃線跡を、ズート歩きたいですが、住友の敷地内ですので、常識的な感覚で、入ってほしくないような所は、それなりの措置をしているようです。
後から来る、廃線跡の見学に来る方の為にも、入らないようにして下さい。