四国のマチュピチュ (最近は、東洋のマチュピチュと呼ばれだした)
新居浜市にある、 東平(トウナル)は、標高約760m。
四国の軽井沢と呼ばれる所です。ここに、日本三大銅山 「別子銅山」が、ありました。
1690-1973年の、約283年間、銅を産出していました。
総出鉱量3000万t・含銅量72万t。 最後の、1973年には、採掘が、地下1000mにも及びました。
最盛期には、ここ東平に、3,800人もの人が住み山の町として、賑わっていました。
娯楽場・病院・プールこの時代にしては、労働者の為の施設が整っていました。
山の過酷な労働にも耐えて、多くの人々の生活があったことでしょう。
閉山から、30数年がたちます。山は、本来の姿へ、帰りつつあります。
新居浜市にとって、良かった事は、終始、住友一社によって、運営されていた事です。
その間、良識ある人物が多く携わっていたのも、見逃せません。
住友鉱山 ・・ 住友別子銅山を、運営していました
住友機械 ・・ 鉱山を支える機械を作ってきました
住友化学 ・・ 精錬の時の煙害をなくし、肥料を作りました
住友共電 ・・ 関連会社に電力を供給してました
住友林業 ・・ 煙害で痛んだ山に植林し緑の山に帰しています
新居浜では、住友5社と言われています。
長年にわたって、銅が無くなった時この町は ・・・と、考えてきたと思います。
石炭の、夕張市との違いは、十分な時間が有った事と、
外部に石炭を売って利益をあげて終わった事の違いでしょう。
誇れるのは、地域内事業を、育ててきた、住友の、”先見の明” でしょう。
住友を、褒めているのではなく、その事業に関わってきた、偉人が多くいたことを誇りに思います。