広瀬宰平の、欧米巡遊の日程(広瀬歴史記念館より)
明治22年 5月 4日 大阪 出発
11日 横浜から、 出港
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28日 (アメリカ)・サンフランシスコ 着
6月 4日 ソルトレイク
5日 ブロポ
グリーンリバー
6日 デンバー
8日 コロラドセントラル鉱山
ここで、断崖絶壁を走る鉱山鉄道を見ることになる。
広瀬は、「これは、別子でも使える !!」と、思ったに違いない。
1691年開坑から明治13年の牛車道開通まで、人の背で、運搬されていた。
しかし、次の、28kmもの牛車による運搬は、決して効率の良いものではなかった。
ラロックも指摘していた別子銅山最大の問題は、運搬であった。
これで、別子鉱山鉄道という、輸送の近代化で大きく解決に向かうのである。
当時の、広瀬宰平の権力と、閃きが、成し遂げたのだろう。
これだけで、現在の金にして数億円にもなろうという欧米巡遊の価値は十分にあった。
9日 デンバー
12日 カンザスシティー
13日 シカゴ
16日 ナイアガラ
17日 トロント
19日 オルバニー
ニューヨーク
24日 ワシントン
フィラデルフィア
7月 4日 イサカ
20日 ニューヨーク 発
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7月28日 (イギリス)・リバプール 着
31日 ロンドン
8月16日 バーミンガム
18日 シェーフィールド
19日 マンチェスター
20日 グラスゴー
22日 ローモンド湖
23日 エジンバラ
24日 ヨーク
ロンドン
30日 ロンドン
9月 8日 ドーバー発
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9月 8日 (ヨーロッパ)・カレー 着
パリ
15日 ブリュセル
16日 アントワープ
17日 アムステルダム
19日 ハンブルグ
21日 ベルリン
24日 ポツダム
27日 フランクフルト
28日 ルツエルン
29日 ベルン
ジュネーブ
10月 1日 リヨン
4日 マルセイユ 発
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(帰国の途へ)
10月11日 アレクサンドリア
13日 スエズ
17日 アデン
24日 コロンボ
30日 シンガポール
11月 1日 サイゴン
6日 香港
12日 上海
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16日 大阪 帰国
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詳しく知りたい方は、
広瀬宰平の「半世物語」 昭和57年発行
「住友の元勲」 咲村観 著 を見ると出ています。
その後、新居浜の、広瀬宰平記念館の、久葉館長から、「住友修史室報 2号」 昭和53年発行に、
詳しく出ていると聞き、別子銅山記念図書館に、行って来ました。
これは、廣瀬翁の日記であり、詳しく書かれています。時間がある時に、一読したら良いと思います。
昔の、当て字? も多くあり、
桑港・紐育府・仏蘭西・白耳義・独逸・和蘭・瑞西・馬耳寒港・等があり、漢字テストを受ける気分です。
いくつ、読めるでしょうか ?