第1回 詰四会フェアリー作品展 | |||
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第1回詰四会フェアリー作品展の解答発表です。個人的な理由で解答発表が遅れましたことをお詫びします。
作品数10題とやや多かったものの9名の方から解答を頂きました。ありがとうございました。内容的にかなりマニアックなルールが多く、一般向けではなかったかもしれません。今後はフェアリー部門の普及も考えた選題も考えていかなくてはならないと思っています。とりあえず解答者には好評だったようでとりあえずはほっとしています。今後ともよろしくご愛顧のほどお願い致します。 (詰四会代表幹事・フェアリー担当 たくぼん) |
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出 題:平成18年 9月 1日(金) 解答締切:平成18年 9月30日(土) 解答発表:平成18年10月 6日(金) 本作品展は、正式発表としTOP\の対象となります。 また解答のコメントは結果発表にて掲載いたしますのでご了承下さい。敬称等も略させていただいております。 ルール説明に関してOFMのルール説明をそのまま記載しております。(七郎さんすいません)詳しいルールはそちらをご覧下さい。 |
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鏡四玉同時詰 後手:持駒なし 【ルール説明】 4つの玉を同時に詰にする。 どんな応手でも4つの玉がどれでも取れる形を詰とみなす。 鏡詰:玉(王)の利きが、王手をした駒の利きになる G(Grasshopper):フェアリーチェスの駒。Qの線上で、ある駒を1つ飛び越したその直後の地点に着地する。そこに敵の駒があれば取れる。 (OFM:ルール説明より) 【詰手順】 55G 迄 1手詰 【作者のコメント】 要するにRex Multiplex。 この問題は#1なので無関係だが、王手の概念はロイヤル駒一つ以上に取りがかかっていること。王手回避の概念はロイヤル駒全の取りを外すこと。後者が出来ないような王手は禁手である。 四国詰→四玉詰、という発想。使用駒は「香」川、「と」くしま、大「歩」危あたりからこじつけました。 愛「媛」=Qとして玉→Qとしても成立しますが、くどいのでやめ。高知はこじつけが浮かばず。"K"ouchiというのもいまいちだし。 Gはtume4 "G"roupから。 手順は作意も何もないですね。55Gまでです。 盤面を7x7にすると配置推理になるかな、と思っていましたが 余詰あり。まあいずれにしても形とこじつけの戯作です。 【解説】 詰四会フェアリー作品展のスタートは若林さんの自称冗談作の1手詰の作品でした。55Gまで1手詰というのはインパクトは1番でしょう。 鏡詰ということで4つの玉もグラスホッパーの動きになりますのでどこへも動けず4玉とも詰みということです。 なおルールの説明が不十分だった点もあったようで申し訳なく思います。 解答者からはいろいろな種類の提案もあり、なかなか楽しく読ませていただきました。しかし作者の意図する"香"は香川の香、"と"は徳島の"と"まで気付いた方はいらっしゃいませんでした。やはり愛媛と高知が無かったのはまずかったか・・・ 【短評】 橋本孝治 「フェアリー版"四隅の作物"。しかし、1手詰とは本当に大胆。」 北村太路 「詰四会に合わせて、玉を四つ詰めよう、という発想が素晴らしい!感服しました。ただ配置はちょっと不満。9段目の玉が跳ねる位置にと金と香の両方が効いている必要がないので。しかしと金の代わりが歩では二歩だし、桂では思わせぶりですっきりした雰囲気を壊すし。では、3三、7三に効かすのを香以外にしようか、と考えるとこれがまた適当な駒がないし。四段目の歩ではやっぱり図が締まらないし。鏡ルールがあまり生きていないので、いっそこう変えるとか。 四玉同時詰 後手持駒 なし それから、これは編者さんにですが、当初受方持駒なし、の表示が抜けていて、作意が不成立だったので、重要なところなのでもう少し気をつけて欲しいです。」 これはおっしゃるとおりです。申し訳ありませんでした。反省。 若林 「4royalのrex multiplexとしては真っ先に極光IIの5つのVariableで構成された傑作が浮かぶ訳で、結局こじつけ勝負になってしまいました。1番として掲載されると恐縮です。すみません。」 いえいえまさにピッタリの作品です。担当者も納得です。 小峰耕希 「第1番を飾るのは自作かと思っていたけれど、これは思わぬ伏兵でした。」 吉川慎耶 「どうせなら44Gになるようにしたい。」 19,91は無理でしょう。 隅の老人B 「パス、ルールを理解できず。」 これは申し訳ないです。説明不足のせいです。 もず 「どうせ一発ネタにするなら04リーパーの四玉同時詰で持駒Qとかでも良かった気がします。」 ここら辺は私には付いていけないかも・・・ 真T 「最高8玉まで出来ますね。」 皆さんお考え下さいませ |
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PWCばか自殺ステイルメイト 4手 【ルール説明】 PWC:取られた駒は取った駒が元あった場所に復元する。 ステイルメイト:王手は掛かっていないが、合法手のない状態 【詰手順】 91飛 21角 同飛生/91角 同飛成/28飛 迄 4手 【作者のコメント】 詰四会設立祝賀でPWCば自STM(4手)を投稿します。もうちょっと時間はあるようですが、期限を忘れてしまったので早めにしました。岩手からの贈り物です。是非お受け取り下さい! って言えば聞こえが良いですが、実は本局、PWCの存在を知った頃にルールを理解するために試作した瞬間芸物で、おもちゃ箱のカピ展に投稿したものの、展示室のコンセプトと合わないという事で落選した前歴が(^^;) 自分のPWC第1作というで思い入れはあるので、処遇に悩んでいた所に課題「4」、これだ! と飛び付いたという…。詰四会は間違っても本局の運命を真似をなさらぬよう。(じゃあ何で投稿するんだ?) 【解説】 今やネットフェアリー界だけではなく詰パラ初めいろいろなところで活躍されている作者の四国の四にちなんだ4手詰作品です。 手順の方も、初手最遠打〜限定合〜不成〜成と4手とはいえ全ての手に主張があるという好作です。これが瞬間芸的作品とは恐れ入ります。今後のPWC作品にも期待できそうです。 最後は28飛が91角に睨まれて動けずステイルメイト完成です。4手目成らないと5手目同飛(不)成/28飛の手が生じますので成が必須です。 【短評】 橋本孝治 「遠打・限定合・攻守の成生の対比……何とも密度の濃い4手詰。特に逆流防止の最終手"成"が印象的で、すばらしい作品。」 生成の対比が特に好評でした。 北村太路 「最遠打、成&不成の対比と見事です。歩、と金がちょっと見栄えが悪いので、"攻方:1一玉、持駒飛 受方:1二銀、1九玉、2二飛"と盤面4枚にするのを考えてみましたが、不成がなくなるからダメかな。」 形を取るか、不成を取るかですが、成生対比が好評だったことを考えれば原作でしょうか 若林 「限定打から理想的な4手。これがトップバッターであって欲しかったですね、と他人事のように。」 小峰耕希 「最終形からの逆算。素材の域は出ないものの、後半2手を自然に成生限定出来たのが気に入っています。でも解答者の評は前半2手に集中するかも。」 全然集中しませんでした。全て○です。 吉川慎耶 「一番始めに作った作品がこんなにレベルが高いとは…どっかの誰かさんも見習わなければ。」 どっかの誰かさんというのは私の専売特許だったのに・・・ 隅の老人B 「初手は飛打しかないのだが、それがなかなか決まらない。」 もず 「構想はわかりやすいですが、最終手が成に限定される理由をしばらく考え込んでしまいました。もう少し駒数を減らせそうな気がして考えてみました。一例ですがこんな感じで。 PWCばか自殺ステイルメイト 6手 91飛 81角 同飛生/91角 21角 同飛生/81角 同飛成/28飛 まで 6手 ただ、"4"と関係なくなってしまうのであえて今回の図になったのでしょうか。」 これはいいのではないでしょうか?盤面4枚で一応OKです。 真T 「最遠打が気持ちいいです。成と不成の対比もいいです。」 |
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安南ばか詰 5手 【ルール説明】 安南:味方の駒が縦に並ぶと、上の駒の利きは下の駒の利きになる 【詰手順】 36角 48玉 18角 39玉 17桂 迄 5手詰 【作者のコメント】 ※使用駒4枚 前例のある詰上りですが、きれいにまとまったので。 【解説】 安南ばか詰の歴史は古いのですが、過去詰パラに掲載された作品は61作(内完全作は50作)とばか詰に比べるとかなり少ないのです。実は今企画しているフェアリールール総まくりの第1弾は安南ばか詰を考えていまして、ちょうどいいタイミングでいい作品が紹介できることになりました。 橋本さんのコメントにあるようにタテ攻方3連の両王手はあまり見慣れない形です。この作品を見ていると安南ばか詰の詰上がりにはいろいろ面白い形がもっとあるような気がします。 でも本作は初手絶対でもありますし、解答者は全員正解で楽しめたのではないでしょうか? また作者の言われる前例とは多分この作品と思います。 詰パラ1991年7月号 中屋敷均作 安南ばか詰5手 詰上がりは同様ですが、それに至る手順が異なり、作風の違いが感じられます。 【短評】 橋本孝治 「盤面4枚のミニアチュア。縦一線の攻駒で両王手とは不思議な感じ。」 北村太路 「盤面4枚。で詰めあがりも駒の増減がなく盤面4枚!性能を変化させるだけで鮮やかな両王手に導くのはさすがですね。角と桂の上下関係が逆になるのも面白いです。」 若林 「太郎氏らしいシンプルな短手数。」 小峰耕希 「会報を見てやっと解けた作品其の一。4手目まではすぐ思い付くのですが、最終手が全く見えませんでした。まだまだ安南に慣れていない証拠です。会報を読んでみたら"最終手は…"と書いてあったので、それでやっとわかった。氾濫全解者が5手詰でこけるのは流石に気まずいので、かなり焦りました。ふ〜。」 会員になるとそんな特典があるのか〜いいなあ〜 吉川慎耶 「手が少なくて簡単だけど手順は面白い。」 隅の老人B 「最後は、両王手。安南らしい詰上がり。」 もず 「易しいですが、ルール特有の両王手は楽しいですね。」 真T 「最後の両王手が気持ちいいです。」 ほとんどの解答者が両王手が気持ちいいと言っています。今度私も創ります。 |
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マドラシばか自殺ステイルメイト 8手 【ルール説明】 マドラシ:同種の敵駒が互いの利きに入ると、利きがなくなる ただし、玉は互いの利きに入ることはできない。 ステイルメイト:王手は掛かっていないが、合法手のない状態 【詰手順】 29角 38飛 同角 16角 27飛 47銀 26飛 29飛 迄 8手 【作者のコメント】 ※受方4連続○ 【解説】 本作の4は受方4連打の4です。この手順を双裸玉で表現できれば見事といえるでしょう。 初手の29角は限定できる位置から当然の一着で次の飛合も想定内の合駒と言えるが、同角と取った時の応手が問題。慣れた人なら自王を縛る47銀は見えるが、それでは飛1枚では38角を石化出来ない。ここで16角と打ち38角を1回石化するのがポイントで、次の27飛と角の利きを遮る王手が狙いの一着です。その飛車が連続活用で26飛と浮くのもいい味で最終手29飛で見事4連打ステイルメイトの完成です。上手いものです。 会員の方に配った会報には「作者コメント」を載せていたのでそれがよいヒントになった方もいたようです。会員になれば良いこともありますので是非、次回には作品を投稿くださいませ。もちろん会合に参加もOKです。 【短評】 橋本孝治 「受方4種4連打。最初は8手で足りるのかと思いましたが、手はあるものですね。」 多分3種4連打ですね。 北村太路 「受方4連打?双裸玉でこの手順は見事の一言。」 若林 「盤面に大駒4枚のマドラシが完成して収束。隅を上手く利用した綺麗な限定。銀合限定もぴったりとはまって、気持ちのいい双裸玉。」 小峰耕希 「会報を見てやっと解けた作品其の二。銀合を早まって大苦戦。まだまだマドラシに慣れていない証拠です。会報を見たら"4連発"と書いてあったので、それでピンと来た。飛の二段活用が良い感じ。」 吉川慎耶 「間に角打ちをはさむ事に気づかず苦労した。」 ここがポイントでした。私も同じように苦労しました。 隅の老人B 「生きたり死んだり、連珠の法則問題に似ている。合駒で苦しみ、27飛打発見で跳び上がる。」 もず 「わかりやすいマドラシ縛り。双裸玉でこういう筋が残っていたとは驚きでした。」 真T 「27飛から26飛と一拍おくのが面白いです。」 これが自然に入るのは太郎さんの人柄のせいでしょう。 |
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ばか自殺ステイルメイト 12手 【ルール説明】 ステイルメイト:王手は掛かっていないが、合法手のない状態 【詰手順】 55龍 65角 66龍 84玉 86龍 85角 75龍 93玉 73龍 83飛 82龍 同飛 迄 12手 【作者のコメント】 ※使用駒4枚 【解説】 使用駒4枚と作者は言っていますが、あと角2枚と飛1枚使いますので実際は使用駒7枚です。初形4枚の"4"ですね。 私なんかですと”ばか自殺で12手”というのを見ただけで解くのを諦めてしまいますが・・・狙い気付くと楽しく解けそうな手順です。しかし気分的に玉を33に連れて行き32銀(角)発生なんて思ったりすると苦戦することになります。作意は65角と85角を出現させて見事に王の逃亡を遠くから防ぎます。これまたお見事といえるでしょう。 さて問題の94歩ですが・・・(笑) 7手目から95龍以下の唯一の余詰解を防ぐ為だけに置いてあります。作者はどんな気持ちで置いたのでしょうか?橋本さんの評にはニヤリとしているかもしれません。 【短評】 橋本孝治 「これは盤面4枚ということでしょうか。余詰防止駒のおかげで、詰四会に出品できた幸運な作品かも。」 ふふふ 北村太路 「盤面4枚。飛でなく玉を3三にもってこようとして失敗しました。手順は見事なリフレイン。9四歩は短評でいじめられるかも。(FM使用)」 若林 「12手で龍がピンできたら凄いな、と思っていましたが普通に大駒3枚で封鎖完了。配置と手順のコンパクトさを楽しむ作品でした。」 小峰耕希 「ルールと手数を見て怯んだものの、いざ手を付けてみたらあっさり解けました。よく考えてみればSTM出来る形は1つしか無いのですね。」 吉川慎耶 「大駒を発生させる手順とすぐ分かるのでスムーズに解けた。七郎さんのPWC作品が手助け。」 若林さんのかな? 隅の老人B 「玉の動ける処は5カ所、竜も動ける。さて、どうしよう。 この着想で考えましたが、飛合の発見までに、何日かかったやら。」 一目解きたくない作品に映りますね。 もず 「玉が近づくか合駒を入手するかと思ったのですが、作意は太郎さんらしいさわやかな手順でした。」 |
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ばか自殺詰 12手 【詰手順】 82飛生 71玉 72飛生 61玉 62飛生 51玉 52飛生 41玉 31金 同玉 22飛成 同龍 迄 12手詰 【作者のコメント】 詰四会発足おめでとうございます。1作投稿します。 初形盤面「四」です。 【解説】 詰四会報誌には作者コメントを書いてましたので気付いた人がいたとは思いますが、解答者のコメントには全く書かれていませんので説明すれば、4の意味は、 ・4連続飛生 ・初形「四」の字・・・盤面の外枠も使っています。→形が悪すぎなんていわないで・・・この発想には私も脱帽でした。 手順は、飛生4連発で41まで連れて来てあとはお約束で全く無駄のない収束です。難解でなくこれは見事です。北村さんの好調振りが感じられる作品でした。 【短評】 橋本孝治 「連続飛生4回、このアイデアは冴えてます。北村氏絶好調の証。」 北村太路 「初形漢字の四・・・なのですが、字形が悪すぎたか。紙の会報の方には初形"4"と書いて頂いたので伝わったかもしれませんが、ネットの方では伝わらないかも。」 この発想は素晴らしかったのに・・・解答者に伝わらなかったのは残念です。 若林 「気持ちのよい4連続飛生。詰四会にふさわしい好作。」 吉川慎耶 「飛生の祭りでひな祭り。」 隅の老人B 「易しいが、楽しい。こんな作品が大好き。」 もず 「これはすっきりしていて、詰四会幕開けの作品展にふさわしいと思います。」 どうも誰も初形には気付いていないような感じです。 |
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PWCばか自殺詰 14手 【ルール説明】 PWC:取られた駒は取った駒が元あった場所に復元する。 【詰手順】 67歩 75玉 64角/46角 74玉 73角成 同角/46馬 47馬 63玉 36馬 52玉 25馬 34飛 同馬/25飛 43金 迄 14手詰 【作者のコメント】 こちらは普通作。見ての通り初形4ですね。どちらかというと鑑賞用です。作成もほぼ完全fm任せですし。 【解説】 初形サイコロの4です。この発想も微笑ましい。しかしさすがにばか自殺で14手ともなるとなかなか解くのは難しい。ただ取れる合駒は制限されるので角と歩を使って後手の合駒を発生させていくことになります。しかし手順を見てもらえれば分かるように合駒は最後の最後まで出てこず、なかなか詰上がりが見えてこないということになります。これが難解だった理由です。この手順とこの初形が結びつくとは作者の感性の賜物でしょう。作者以外の正解者2名の難解作でした。 【短評】 橋本孝治 「4枚の四角形の美形作品。詰上りに角が無関係なのが惜しいですが、この形から完全作が得られただけでも儲け物。」 この初形からこの手順ですから贅沢は言えないですね。 北村太路 「盤面4枚。かと思ったらサイコロの4でしたか。点対称の綺麗な初形から見事に詰めあがる。角と歩でどうやって詰ますのかと思ったら、飛と金を使って詰ますんですね。確かにそっちの方が簡単でした。PWC双裸玉ばか自殺で一番良くでる筋だったのにすっかり忘れていました。(fm使用)」 PWC双裸玉ばか自殺詰って私はほとんど知らないのですが・・・ 若林 「解図された方、お疲れ様です。初形一発でした。」 隅の老人B 「難しい、コンパスなしで大海をゆく。漕げど、進めど陸地は見えず。綺麗な配置図ですが、創作過程を教えて欲しい。」 若林さんお願いします。 |
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PWCばか詰 35手 【ルール説明】 PWC:取られた駒は取った駒が元あった場所に復元する。 【詰手順】 17飛 29玉 19飛 38玉 39飛 27玉 37飛 16玉 17飛 25玉 15飛 36玉 35飛 27玉 37飛 16玉 17飛 25玉 15飛 36玉 35飛 27玉 37飛 18玉 17飛 29玉 19飛 38玉 39飛 27玉 37飛 16玉 17歩 25玉 35飛 迄 35手詰 【作者のコメント】 飛車4回転(詰四会を応援←後付にすぎませんが)です。 【解説】 本作は見てのとおり飛車追い4回転。ほとんど無駄を省いて簡素にまとめられています。これはこれで1つの創り方でいいのではないでしょうか?ただ何人かの解答者のコメントにもありますが、第7回PWCばか詰作品展の北村作(101手)と同趣向でありやや損をした結果にはなりました。投稿時期は北村作が半月ほど早く、まさにタッチの差でした。 作者自身による改作を頂いております。もずさんによる提案の部分もちゃんと入っており(連絡はしていないです)改良図といえましょうか。 【短評】 橋本孝治 「これは"4回動いて消える歩”ということでしょうか?(自信なし)第7回PWCばか詰作品展の北村作に先行されたのは、ちょっと不運。」 残念4回転でしたが、図訂正の前の解答だったかな? 北村太路 「自作で似た図を作ったときに、歩を取る筋も調べていたので、簡単に解けてラッキー。歩だと取ったら簡単に詰みそうだったので自分は金を送ってみました。ああ、四との関連を書いてなかった。4回転ですね。」 若林 「PWC4回で歩の入手、でしょうか。狭い空間の中でくるくると気持ちよく飛がくるくる回って楽しめました。簡単なのが良いです。」 小峰耕希 「これは駒取り4回って事かな? 北村さん作の金バージョン(101手)を見る前だったら感心したかも知れませんが、見た後なので中途半端に感じますね。」 吉川慎耶 「しまった北村さん作に飛回転がある…しかも49歩を香に変えれば銀と香が省ける…と〆切前で非常に粗末な出来だったので改作をしました。 PWCばか詰 63手 飛車4回転じゃない(自爆)」 収束が難しくなっていますね 隅の老人B 「最初に詰上がり図を想定。運が良かった、当たりでした。運も実力、自画自賛です。」 もず 「単純ですが面白いと思います。飛の軌跡は"8"になりそうですけども。攻方14歩追加で43手というのもありますね。」 さすがの指摘です 真T 「ぐるぐる回っている内に勝手に詰んでしまいました。」 ぷっ・・・最優秀短評でしょうか |
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PWCばか千日手 44手 【ルール説明】 PWC:取られた駒は取った駒が元あった場所に復元する。 千日手:初形と目標局面が同一。 【詰手順】 28銀/29銀 同と右上/37銀 29飛/39銀 同と直/28飛 18飛/28と 同と/17飛 28銀/37と 同と引/29銀 18飛/17と 29玉/19銀 28飛/18と 同と右寄/38飛 18銀/19と 38玉/29飛 28飛/29と 同銀生/27飛 29銀/18と 27玉/38飛 28飛/38銀 同と寄/18飛 同銀/29と 同銀生/39銀 同飛/18銀 同と引/29飛 同銀/39と 同と/37銀 同飛/29と 37玉/27銀 38銀/27銀 28玉/37飛 29銀/38と 同銀生/18銀 38飛/37と 同と引/39飛 29銀/18銀 同と上/38銀 同飛/39と 38玉/28銀 27銀/28銀 29玉/38飛 18銀/27銀 同と引/19銀 39飛/48と 19玉/29銀 迄 44手 【作者のコメント】 詰四会向けということで44手詰を投稿します。16,46,49地点も埋めれば4×4の密集形になりますが、さすがに不要駒を置くのはマズイでしょうね。 【解説】 4×4に収まる44手の作品という七郎さんの1作は、作者以外の正解者1名と言う超難物でした。投稿図には手順が書いてなかった為、私も順算と逆算で途中合体させる解法で解こうとしましたが、PWC特有の駒のごちゃごちゃさで挫折してしまいました。そんな折若林さんより解答が送られてきてほっとした次第。(担当失格かな) 香は動かず、3×3の駒の入れ替えパズルといったものですが、頭で考えて解ける論理的作品ではないような気がします。どのくらいの順列組合せがあるのでしょうか?見た目からは全く想像できない煩雑さを持ったモンスター作品といえるでしょう。 何度も何度も手順を並べて見ました。作者には申し訳ないですが、ポイントとなる部分が本当に難しくよく分からない作品です。今川流ひたすら駒を動かす解法もしなかった本作。正解者は若林さん、癇癪老人のお二人拍手拍手です。 【短評】 橋本孝治 「念のため補足しておきますと、この作品fmで普通に検討することはできません。いろいろ"技”を駆使して検討したので、想定外の手順で余詰むこともあり得ます。」 投稿時、手順を書いてなかったので焦りました。 北村太路 「解けませんでした。香は飾りで動かないはず。他に駒が盤面に発生することはないはず。玉が密集地帯から抜けることはないはず。でも、手が進んでいるかどうかいまいちわからずPWC入れ替えの千日手はむずかしいですね。手数が4が重なって44なのが"4"の意味かな。」 若林 「追い出しといった破調のない3x3と決めつけて解きました。難しい箱入り娘みたいな感触の44手。とにかく目的が見えないのが辛いところ。」 唯一の正解者ぱちぱち 小峰耕希 「う〜ん、解けそうで解けない。EFIは仕方ないとしても(コラコラ)、本局は締め切りぎりぎりまで頑張ってみます。」 6は解けると思いますが・・・ 癇癪老人 「14手目まではこれしかないところですが、その後迷路に嵌まりこんでしまいました。たまに原形復帰できても手順が再現できずに悶絶。記憶力が・・・しかしながら解けてみると簡単な問題に見えてくるから不思議です。」 |
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アンチキルケ自殺詰 420手 (注)当初の図では早詰発生のため玉方37桂→18成桂に修正します。作意は変わりません。(9/17修正) 【ルール説明】 アンチキルケ:取った方の駒が、最も近い将棋での指し始め位置に戻される。戻せないときはそのまま。 自殺詰:自分の玉を詰めるのに攻方は最善の手を玉方は最悪の手を指す。 但し、相手の玉には王手をかけ相手はそれをはずすという原則は変わらない。最後の玉方の一手で攻方の玉が詰めば良い。 【詰手順】(略記でゴメンナサイ) 29金 同成桂 18金 同玉 11と/17と 19玉 18と 同玉 17飛 同玉 51香生/19香 {18歩 同香}×18 同成桂/21成桂 同飛成/28龍 同玉/51玉 {52歩 61玉 51歩成 62玉 52と 63玉 53と 64玉 54と 65玉 55と 66玉 56と 67玉 57と 68玉 58と 69玉 59と 同玉/51玉}×18 63桂 62玉 53金 61玉 51桂成 同玉 63桂 61玉 52金 同角/22角 迄 420手詰 【変化】 ・18歩合のところで金合(飛合)は、58と+69玉形のとき59金打(飛打)で、歩消去を短縮できる(59飛打に対して58玉はできない。余った金は51玉の形で52に捨てる。) ・53手目62玉は、63歩 61玉 51歩成 同玉として、歩を全部捨ててから62歩成 同金/61金 63桂 62玉 53金 63玉/51玉 43桂 同角/22角 まで。 ・最後の52歩のときに62玉は、53金 61玉 51歩成 同玉 63桂 61玉 51桂成 同玉 63桂 61玉 52金 同角/22角 まで ・412手目61玉は、53桂 62玉 52金 同角/22角 まで。 【作者のコメント】 自殺詰系でよくある「持駒が邪魔」というもので、序盤で持駒が増えるのを余儀なくさせるのが狙い。通常の自殺詰では馬ノコとかで複雑な形になりますが、アンチキルケでは簡単にできました。 【解説】 本作品展の大トリは、昨年の詰備会で馬詰さんより預った金子さんのアンチキルケ自殺詰の”4”00手台作品。かなりこじつけの4ですが、どうしてもここで発表したかったものでご勘弁下さい。 作品の骨子は非常に分かりやすく、持駒無しの状態で最終手・同角/22角までとしたいわけで、ばか詰であれば簡単にいきますが、かしこ詰なので後手は駒を渡して抵抗します。 序は手が続くように進めていければそう難しくはないでしょうが、アンチキルケ特有の11と/17と(5手目)、51香生/19香(11手目)などには慣れが必要かもしれません。 11手目51香生/19香としたところで最初のポイント。後手はひたすら歩を合駒して先手に歩を渡します。手段の無い先手はひたすら歩を取るしかなく18枚もらった所で後手が手を変えます。 この歩合いのところで、後手の持っている飛や金も合駒で渡した方がよさそうに見えますが、その場合は変化にもあるように早詰となります。(このあたりは上手い創り方です) その後玉を51へ連れて来てから第2のポイント。持っている歩を消去していきます。ばか詰なら52歩 同玉/51玉で簡単に消去出来るのですが、かしこなので玉は59まで逃げて行きます。玉が69まで逃げた所で逃げ道が無くなりと金を取らざるを得なくなりここでやっと一歩消去できます。これを18回くり返し歩を全部消去してやっと収束に向かいます。桂2枚を使いリフレインな手順で見事に自殺することが出来ました。 手順の流れも綺麗に出来ていて納得のいく仕上がりと思います。もっともっと金子さんの作品を見たくなりますね。 最初に掲載の37桂型には七郎さんからすぐに早詰指摘が届き、作者が18成桂に修正しましたが、その図にも収束に七郎さんより余詰指摘がありました。その改良図(下に掲載)も今回届いています。どうやらこれで完全のようです。 正解者の3名は見事でした。 【短評】 橋本孝治 「作意は1筋で歩を稼いで、5筋で消していく手順だと思うのですが、次の手順で詰んでしまうようです。18金 同玉 11と/17と 19玉 18と 同玉 28金 19玉 18金 同玉 17飛 同玉 51香生/19香 18飛 同香/19香 18歩 29桂 同桂/21桂 同飛成/28龍 同玉/51玉 52飛 61玉 51飛成 同玉 63桂 62玉 52金 同角/22角 まで 28手(初形37桂型に対する指摘)」 (その後) 第1回詰四会フェアリー作品展第10番、金子清志作ですが、収束に余詰があるようです。 図は最終6手前(ここが間違っていたら誤指摘)。作意はここから、 51桂成 同玉 63桂 61玉 52金 同角/22角 まで だと思うのですが、 この局面から71桂成(89が埋まっているので取れる)とし、以下 同玉/51玉 なら 63桂 61玉 52金打 同角/22角 まで 51玉 なら 62金打 同玉/51玉 43桂 同角/22角 まで で詰んでいると思います。収束間近のところなので、今まで気付きませんでした。(昨日、詰工房で金子氏にお会いした時には”あの修正図でたぶん大丈夫”なんて言ってしまいました…) この指摘に対する作者のコメント 「作意を変えないことを主眼に、玉方81馬追加、攻方98角を攻方98桂に変えて、修正できるように思います。本来は、根本的に改造した方がいいのだと思いますが、それはまた別の機会に。。。」 修正図 北村太路 「これもわかりませんでした。最後は2二角復活だと思うんですが、かしこで抵抗されると全然その形になりそうにない。420手もかかる秘密のとっかかりも掴めませんでした。答えを見るのが楽しみです。ああ、そういえば4に関わる秘密も全くわかっていませんでした。」 若林 「かしこに対しては無力です。43金を何とかして角をアンチキルケさせれば良いと思うのですが、具体的なストーリーを浮かべることは全くできず。」 吉川慎耶 「この趣向は考えていたことがあるのでそれが形になっていて感動した。と金を引くと逃げられそうでなかなか思い付かなかった。」 見事正解!これは価値があります。 隅の老人B 「Hで時間超過。たぶん、考えても私にはムリ。早々に尻尾を巻いて逃げました。」 もず 「図を見て歩合を稼いでからその歩を捨てるのはわかりましたが、歩を捨てる方に手数がかかるのが予想外でした。18に飛合をされたときの変化の割り切り方がすっきりできているのが歩を温存したまま配置がまとまった要因でしょうか。ところで"4"に関係あるのがどの部分なのかはわかりませんでした。」 ”4”00手台という無理やりな理由です。 |
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【総評】 橋本孝治 「思ったよりユーモラスで個性的な作が集まり、楽しく解図できました。4との関連づけが、創作の制限になるのではなく、むしろ創作意欲を刺激したのではないかと思えます。これからは詰将棋の会合も"地域密着型"の時代。"詰四会"が四国を代表する詰将棋の会合として、長く続くことを期待しています。」 余詰指摘等お世話になりました。とりあえず四国在住者のフェアリストの育成が私の任務だと思っております。頑張ります。 北村太路 「"TURN OF THE CENTURY”はサインなしのを持っていますので、素晴らしい本が一人のところに溜まるのほど無駄なことはないので、ぜひ作意的に持っていない人にあげていただきたいと思います。」 気を使っていただきありがとうございました。 若林 「詰四会の発展に期待すると共に、フェアリーしかやらない私としてはなんでもありのファアリーの発表場所が増えたことが嬉しいです。テーマ"4"が手数や駒数以外で分かりやすく表現された6.8.が綺麗でした。」 次回の課題を何にするかが一番の難問です。 小峰耕希 「確かに短編中心なのに難解な作品展でした。この課題はこじつければフリーテーマ同然なので、いろいろな作品が集まるという事でしょう。以前OFMにも書きましたが、僕の祖父は香川県出身なので、四国には縁があります。何しろ岩手県在住ですので会合には出られませんが、作品展や会報の企画にはなるべく参加したいと思いますので、宜しくお願します。」 今後とも宜しくお願いします。7月に岩手の隣の秋田に行きましたが遠かった。 癇癪老人 「苦しんだ1題だけ解答させていただきます。10番は筋が浮かばないのでほとんど考えていません。」 メール紛失?で失礼しました。難しい問題のみとはさすがです。 隅の老人B 「日曜日以外は、職人さんへの10時と3時のお茶だし。加えて孫娘の保育園の送迎とけっこう忙しい毎日。その合間にHPを覗いたり、詰パラを眺めたりです。今回はそれでも頑張ったのですが、全問は解けませんでした。参加することに意義ありで、解けた?分だけ解答しますので宜しくお願いします。」 お忙しい中解答ありがとうございました。私の家はやっと完成で9月30日に引っ越してまいりました。いろいろと疲れますね。 もず 「様々なルールがあって楽しく解かせていただきました。相変わらず全解はできなかったのですが、突飛でもなく安易でもなくバランスの取れたバラエティある内容でした。次回以降もこのくらいの感じで進めていけると面白いと思います。」 投稿次第となりますので、魅力ある課題を考えたいと思います。 真T 「残念ながら6問しか解けませんでしたが、色々なルールがあって楽しめました。」 初めまして今後とも解答・投稿宜しくお願いしますね。 【解答成績】 全題正解者:橋本孝治
【当選者】 厳正なる抽選の結果、 太郎さんのサイン入り「Turn of the Century」当選者は以下の3名に決定しました。 吉川慎耶、隅の老人B、真T (注)真Tさん、送り先をメールにて連絡下さい |