簡単に使えるx4cc(普通詰将棋同一作チェック)入門

記:たくぼん

x4ccとはもともとフェアリー詰将棋同一作検索支援プログラムのことです。
しかし今回普通詰将棋の詰将棋データベースを検索対象とした同一作チェックが可能になりました。
これも神無太郎氏のおかげで心より感謝申し上げます。
ということで導入までの手順が簡単に理解頂けるようにこれより書いていきたいと思います。
なおプログラムのバージョンは今後変わることがあります。この入門書は2008年11月を基準に書いております。


1.導入に必要なもの

 導入に必要なものは以下の通りです。

 1.x4ccプログラム
 2.Kifu for Windows(将棋棋譜管理プログラム・通称KifuW)
 3.許可ファイル(ztrcert.dat )
 
以上です。それでは1つずつダウンロードして行きましょう。とその前に・・・

2.同一作検索フォルダを作成

 これからいろいろダウンロードしていきますので、分からなくならない様に適当な名前で1つフォルダを作成しておきます。
 ここでは「同一作検索」という名前のフォルダをデスクトップに作成します。(場所が分かるところであればデスクトップでなくても可)


3.x4ccプログラム・Kifuw・許可ファイルをダウンロードする。

まず必要なものをダウンロードします。
まず全日本詰将棋連盟の「詰将棋の同一作チェック」のページ(http://2nd.geocities.jp/zentsumeren/x4cc.htm)に行きましょう。

するとこういう画面が表示されると思います。



上から2番目の「ダウンロード等はこちらから」より、x4cc、Kifuw、許可ファイルの3つをダウンロードします。
まずx4cc上で左クリックすると、下図がアラート出ますので、「保存」をクリックして、保存場所を先ほどの
「同一作検索フォルダ」にダウンロードします。



なおダウンロードしたものは、圧縮ファイルですので、解凍ソフト等で解凍してください。
すると以下のようになるはずです。


フォルダには「x4ccプログラム本体」と「x4cc 説明書」がダウンロード出来ました。
なおフォルダにx4cc012とあるのはプログラムのバージョンが0.12と言うことです。(2008/11現在)
今後バージョンアップされた時はその都度更新するようにしましょう。


同様にKifuwもダウンロードします。リンクをクリックすると、「柿木の将棋ソフトウェア」のページに飛びますので、
「フリーソフトウェア」のコンテンツの将棋棋譜管理シリーズより、「Kifu for Windows(2008/11/1現在のバージョンは6.29)」
を先ほどのフォルダにダウンロードし、これも解凍します。

(下図参照)

 (似たような表記が多いですが、一番上のものをダウンロードしてください)

最後に許可ファイルをダウンロードします。とりあえずこれまでと同様に最初に作ったフォルダに入れます。
(注)ダウンロード上級者は、初めからx4cc012フォルダにダウンロードしてください。以下の移動手間が省けます。
ztrcert.datというのが許可ファイルです。



上2つのチャックが付いたフォルダはダウンロードした圧縮ファイルですので、解凍後は不要です。削除しても構いません。

最後に、ダウンロードした許可ファイルをx4cc.exeと同じフォルダに置きます。
ztrcert(DATファイル)をx4cc012フォルダに入れます。(「ドラッグ」または「切り取り→貼り付け」)

ここまででこういう感じ↓になってますか?

(同一作検索フォルダ)


(上記の中のx4cc012フォルダ内)


なっていれば準備完了です。

4.x4cc.exe を Kifuw のツールとして登録します

同一作検索はKifuwを使って行いますので、Kifuwとx4ccを連動するようにします。

ではKIFUW629フォルダの中にある、アイコンをクリックしてKifuwを立ち上げます。

立ち上げると、ツールメニューの中から、「ツール(T)」→「ツールメニュー設定(M)」をクリックします。(下図)



すると以下のアラートがでます。


最初からメニュー1(棋譜ファイルをエディタで開く)とメニュー2(棋譜を柿木将棋で開く)は使われていますので、
x4ccはメニュー3に登録することにします。

ここでの設定は以下の通りです。

 ・メニュー表示 : 任意(ここでは「同一作検索」とします)
 ・起動プログラム : x4cc.exe のフルパス [参照] ボタン → [起動プログラムの設定] で最初に作ったフォルダ
(ここでは「同一作検索フォルダ」の中の「x4ccフォルダ」の中の「x4cc.exe」を指定します。
 ・引数 :  "%K" tbase (注)tbaseの前に半角スペースを入れる

    

これを入力すると以下のようになります。

起動プログラム:の個所は各人で異なります。これで「OK」を押したら設定は終わりです。

5.同一作検索をやってみよう!

Kifuwを起動して、調べたい作品を並べます。
操作はツールバーより「局面編集(B)」→「詰将棋用配置(M)」で行います。


並べ終わりましたら、この局面(作品)を保存します。
ツールバーよりファイル(F)→名前を付けて保存(A)として適当な名前を付けて最初に作ったフォルダ(ここでは「同一作検索」)に保存します。
この時注意するのは、「ファイルの種類(T)」は、局面(*.bod)、棋譜(*.kif)、棋譜(*.ki2)のいずれかにすることです。

これで準備は完了です。

検索をスタートするには、ツールバーより、以下の順でクリックします。

ツール(T) → 同一作検索(3)



(注)ここでの「同一作検索」という名称はツールメニュー設定の時、「メニュー表示:」で入力した言葉です。

すると検索結果が、勝手にブラウザを立ち上げて表示されます。(x4ccフォルダにhtmlファイルで自動保存されます)


見事に検索結果が表示されました。(いや〜感激です)おっと同一作があったんですね(自作です・・・笑)
なお同一作がない場合は、右側に「検出件数:0件」と表示されます。
皆さん是非、作品投稿前に是非同一作検索をしてくださいね。     



x4cc.exe&x4cc.txtの著作権は神無太郎氏が有しています。


またx4cc に関するお問合せは下記まで。
 ・メール: sgr03057@nifty.com
 ・掲示板: http://www.geocities.jp/cavesfairy/ のゲストブック