オルタネーターの、プーリー

 昭和の車を現代で乗るのには、電気系統に問題が出てくることが多いです。
私の、昭和56年製のFJ-60も、その様です。
 夜間、ライトを点けて信号待ちをしていると、電圧計が低くなります。
あまり信頼性はないかと思いますが、以前取り付けたデジタルのコンビネーションメーターですと、
11Vを切っています。アクセルを少し開けて1000rpmを超えると、12V台に回復する有様です。

 エンジンのアイドリングを上げてやれば簡単ですが、燃費も悪くなりますし、
安定して回り、燃費にも良いアイドリング回転数を設定してくれた設計者にも悪い気がします。
実は、オリジナルのオルタネーターは、修理部品が無いと、電装品屋さんに言われて
ICレギュレーター内臓の、乗用車用に数年前に、交換しております。

 で、オルタネーターのプーリーを削り、回転数を上げてみようと、思い立ちました。
四駆に乗っている鉄工所の友人に相談しましたら、ちょうど忙しい時期だったようで
「少し待ってくれ!!」との返事でしたので、自分で削ってみました。
 どの様にして ?? と言われると思いますが、旋盤もないので、
両頭グラインダーにセンター出しして、なんとサンダーをあてて、削ったのです。

 

2−3mmのオフセットは気にせずに、溝の角度を気にして片側だけ削りました。少しの間は、問題なかった?のですが、・・・

 

ノーマルのフロント側は、平均にVベルトが当たってます。     サンダーで削った後ろ側は、外側に当りが来ています。

 その結果、冷却フィンに、Vベルトの削りカスが大量に付着する結果になってしまいました。
もっと悪いことに、底付しているみたいで、プーリーの底が光っています。
最近気になっていた、パチパッチ音は、底付したベルトが滑り反発していた音かもしれません。

 旋盤で修正してもらいました。

 結果は、この様になりました。
今使っているVベルトの角度は38度らしいです。それに合わせて修正し、底付なくした結果です。
素人細工は、良い結果にはならないようです、「餅は餅屋に任せろ」 昔の人は、良い事を言っています。

  取り付け

 オフセットしてるはずですが、気になりません。

一番問題だったのは、他車から流用したオルタネーターです。写真では、問題ないように見えますが。
この状態では、オルタネーターが、エンジンブロックに当たっています。つまり、ベルトが伸びたときには、右の2−3cmしか調整の余裕がありません。
この状態に取り付けるにも、先にベルトを掛けてから、取付ボルトを入れなければなりませんでした。(1段短いベルトを使用しました)

 結果は、概略1、137倍の高速化。アイドリング850rpmの時に、以前の960rpm時のオルタネーターの回転が得られることになりました。
こうなると、最高回転時の限界が心配ですが、2Fエンジンはそんなに回転数が上がる高速エンジンではないので
オルタネーターが、16000RPMを超えることは無いと思います。
 しばらく、様子を見てみます。

 もしもの為に、新しいプーリーを注文しました。
プーリーに刻まれている番号を言えば、部品はまだ、出てくるようです。