第一通洞の、工費試算
第一通洞の、総工費は、8,613円と言われています。
「山村文化」 6号に、高橋利光氏が、数値試算を発表しています。
(試算根拠数値)
* 明治19年の小学校教員の初任給が、5円
* 昭和60年の小学校教員の初任給が、12万3、048円
明治19年から昭和60年の間に、小学校教員の初任給は、2万4,610倍に上昇しています。
よって、この上昇率を掛けて第一通洞の総工費を昭和60年に換算すると、約2億1,200万円となります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
平成24年の小学校教員は、初任給 ¥189,200 +教員手当 4%アップで¥196,768
現在では、約1,6倍の計算です。
単純に、計算してみると、3億3,900万円と言う事になります。
長さ 3,374尺(約1,010m) と言うことは、1m掘るのに、約33,6万円。
予定より3年早く完成しています。
これは、明治15年10月より、日本の諸鉱山に先駆けて、ダイナマイトを使用した為でしょう。