クラウスの、機関車の、配車について

 別紙鉱山鉄道では、ドイツのクラウス社から蒸気機関車を、別子1号から、別子10号まで、計10両購入しています。
上部鉄道廃止後、昭和になって、下部鉄道は鉱山専用鉄道から、乗客も乗せる地方鉄道になります。
その時に、小阪鉄道から、少し大きいクラウスの機関車を中古で購入していますが、(別子12・13号)
今回は、上部鉄道を、調べていますので、除外します。

 別子鉱山鉄道略史・別紙52より

 ここで ?  と思うのは、開業時に、クラウスから、蒸気機関車を、4両購入しています。
その内、1号ー3号を上部線、4号を下部線に投入したようになっています。
 普通に考えれば、故障した時の為に、上部線に2両。下部線に2両。の配置が、普通でしょう。
「別紙52」に、開業当初の、概況が出ています。
そこには、保有車両 上部線機関車 2   下部線蒸気機関車 2  となっていますので上の表が、間違いだと思います。

 しかし、これが、又疑問の始まりになります。
それでは、1−4号のうち、上部線に投入されたのは、どの、2両だったのでしょうか ?

                          桜の独楽 (安藤重雄 著) からの、考察